Vol. 601回「乳がん検診について」

2022年07月31日

女性の9人に1人が罹ると言われ増加傾向の乳がん。
詳しいお話を乳腺内分泌外科医の今野ひかり先生に伺った。
乳がんの検診は問診、マンモグラフィ検診が基本だ。マンモグラフィ検診とは乳房専用のレントゲン撮影装置で40歳以上の女性に行うことによって乳がんの死亡リスクが減少することが証明されている。検診で異常が発見された場合は医療機関での精密検査に進む。
乳がんは自分で発見できる数少ないがんの一つだ。自分の乳房の状態に日頃から関心を持ち乳房を意識して生活することをブレスト・アウェアネスという。乳がんの早期発見・診断・治療につながる女性にとって重要な生活習慣だ。
ブレスト・アウェアネスを身につけるために4つの項目を実践しよう。①自分の乳房の状態を知るために日頃から見て・触って・感じる②しこりや血性の乳頭分泌など気をつけなければいけない乳房の変化を知る③乳房の変化を感じたらすぐに医療機関に行く④40歳になったら定期的に乳がん検診を受診する
これらを習慣化することで早期発見につながる。
検診で異常がないと言われた場合でも定期的にセルフチェックを行いもし乳房の変化を感じたらなるべく早く医療機関を受診しよう。