2011年06月05日
死亡数の高い肺がん。肺がんを引き起こす危険因子について詳しいお話を、秋田県医師会の戸沢香澄先生に伺った。
肺がんの危険因子として一番よく知られているのはタバコ。タバコを吸う方はタバコを吸わない方に比べて約4倍肺がんになりやすいと言われている。また本人がタバコを吸わない場合でも、周りの環境から吸い込む受動喫煙でも約1.5倍肺がんになる危険が高いと言われている。
タバコがやめられないのは、精神的にタバコに依存している場合、また体内のニコチン濃度が不足すると、タバコを吸わずにいられないニコチン依存の場合もある。そこで禁煙外来では、精神的なカウンセリングと、ニコチンガムや貼り薬などで体内のニコチン濃度を調整してあげることによって、タバコに頼ることなく、徐々にタバコから離れていけるようにしている。
喫煙している方は、禁煙することによって約5年で肺がんになる危険を40%下げることができ、20年禁煙を続ければ、タバコを吸わない人と同じくらいに肺がんの危険が下がる。今からでも遅くないので、禁煙できる人は禁煙を心がけてほしい。