Vol. 597回「子宮頸がんの特徴」

2022年07月03日

子宮の入口に発症する子宮頸がん。
詳しいお話を産婦人科医の東海林なつみ先生に伺った。
子宮頸がんは近年増加傾向にあり日本では毎年約1万人が子宮頸がんと診断され約3000人が亡くなっている。最近では20~30歳代の若い女性の間で増えてきていて妊娠、出産、子育ての時期に重なってしまうのが問題だ。
子宮頸がんの前がん病変や初期の段階ではほとんど自覚症状がない。病変が進行してくるとおりものの増加、不正性器出血、性交時の出血などの症状が出る。さらに進行すると下腹部の痛み、腰痛、下肢のむくみなどの症状が出る場合がある。
子宮頸がんはワクチン接種と定期的ながん検診で予防することが可能だ。
HPVワクチンを接種することで子宮頸がんの原因となるHPV感染を予防することができ12歳~16歳の女の子は無料で接種できる。また、定期的な検診受診により初期で発見できる可能性がある。子宮頸がんの前がん病変や初期の段階で発見することで子宮を残す治療が可能だ。
早期に発見するために検診を受診しよう。