2022年06月26日
若い女性の間で増加傾向にある子宮頸がん。
詳しいお話を産婦人科医の東海林なつみ先生に伺った。
子宮下部の筒状の部分子宮の入口を子宮頸部という。そこにできるがんを子宮頸がんと言い日本では毎年約1万人が罹患し約3000人が亡くなっている。最近では20歳~30歳代の若い女性の間で増加傾向だ。
子宮頸がんの原因のほとんどはHPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスによる感染と言われている。
HPVは性的接触によって子宮頸部に感染する。HPVには100種類以上のタイプがあるがそのうち子宮頸がんの原因となるものをハイリスクHPVといい約15種類ある。
HPVに感染しても90%程度の人は自分の免疫力で自然に排除されるが約10%の人は持続感染する。HPVに持続感染している1部の人が子宮頸がんの前がん病変を経て数年以上かけ子宮頸がんへ進行していく。
子宮頸がんは子宮の入口付近に発生することが多いため婦人科の検診で観察や検査がしやすく比較的発見されやすいがんと言える。無症状の段階で発見できるよう定期的な検診受診が重要だ。