2022年06月19日
喫煙の影響が大きくがんの中で最も死亡数が多い肺がん。
秋田県ではどのような現状にあるのか
詳しいお話を呼吸器外科医の原田柚子先生に伺った。
秋田県の喫煙率は20.3%で全国平均の19.8%と比較すると高い傾向にある。特に男性の喫煙率が33.9%と全国でも比較的高い数値となっている。肺がんは死亡率の高い疾患のため自分や家族の身体を守るためにも禁煙は非常に重要だ。
近年電子タバコが普及しつつあり通常のタバコより有害物質が少ないので大丈夫と思っている人も多いが電子タバコのような新型タバコには紙巻きタバコからは検出されない物質が含まれていることが分かっている。電子タバコによる死亡例も出ているため少なからず有害であることに間違いない。
市町村が実施する肺がん検診の受診率は22%だ。全国平均受診率は13.7%のため悪くはない数字だが国が目指す数値には達していないため今後も検診の普及が大切だ。
また、定年を迎え肺がん検診を受けなくなった人も肺がんの好発年齢は70歳以上なので継続して検診を受診しよう。
喫煙は肺がんだけでなく肺の機能を低下させるリスクもある。さらに心臓や頭の病気のリスクを上昇させる場合もあるため健康で長生きするためにもタバコは辞めよう。
検診と禁煙が健康への第一歩となる。