Vol. 594回「肺がんの治療法」

2022年06月12日

がんの中で最も死亡数が多い肺がん。しかし早期発見・早期治療で根治を目指すことが可能だ。
詳しいお話を呼吸器外科医の原田柚子先生に伺った。
肺がんは大きく小細胞肺がんと非小細胞肺がんに分けられる。割合として非小細胞がんが多く治療法は肺がんのステージによって大きく異なるが基本は手術が中心となる。
国内のガイドライン上手術が可能になるのはステージⅢA期まで。小細胞肺がんの場合手術可能となるのはさらに早期のステージⅠ~ⅡA期だ。早期の肺がんであれば手術による治療が最大のメリットを得られるとされていて検診での早期発見が望ましい。
進行がんの場合は手術以外の治療が主体となる。根治を目指すには手術が中心となるがステージによっては手術が終わった後に再発予防として化学療法を組み合わせる場合もある。
肺がんの原因の70%は喫煙と言われている。肺がんの予防で一番大切なのが禁煙だ。もし現在タバコを吸っている人が全員禁煙したとすると男性で60%、女性で20%の肺がん患者が減ると言われている。
まずは肺がんを予防するための禁煙と肺がんを早期に発見し最大限の治療を受けるための検診がとても重要だ。
発見時のステージが早期であるほど根治が可能となる。
元気で長生きできる可能性が高くなるので検診を定期的に受けよう。