Vol. 591回「大腸がんに立ち向かうために」

2022年05月22日

部位別罹患数が最も多い大腸がん。秋田県ではどのような現状にあるのでしょう。
詳しいお話を消化器内科医の下平陽介先生に伺った。
秋田県では男性、女性共にがんの中で大腸がんが一番多く特に大腸がんが多い県と言える。
厚生労働省が掲げる大腸がん検診受診率の目標は50%であるのに対し秋田県の受診率は34.1%と下回っていて検診受診率の向上が望まれる。
40歳以上で増加してくるがんのため40歳以上の人は検診を受けよう。ポリープを指摘されたことがある人、血縁関係に大腸がんの方がいる人、今まで検診を受けたことがない人、は特に受けることが重要だ。また、肉の摂取が多い人、飲酒・喫煙をしている人、肥満傾向にある人は特に大腸がんのリスクが高いとされているため注意しよう。
大腸がんは早期に発見することで治癒が可能だ。そのため症状がない時期から検診をしっかり受け早期発見に繋げることが重要だ。近年はコロナ禍の影響で検診を控えることによりがんの発見が遅れる可能性が指摘されている。感染対策をしっかりしながら積極的に検診を受診しよう。