2022年05月15日
がんの中で罹患数が最も多い大腸がん。初期症状がほとんどないため検診受診が大切だ。
詳しいお話を消化器内科医の下平陽介先生に伺った。
1次検診で要精査と判定されたら通常、大腸内視鏡による精密検査が行われる。下剤により大腸の中を空にして肛門から内視鏡を挿入し直接大腸内を観察する方法だ。
がんが粘膜局所に留まっている早期がんの段階であれば内視鏡切除で治癒することが可能になる。内視鏡治療は内視鏡を通じて腫瘍を切除する。切除の際は痛みも感じず身体的負担も少ない。
進行がんに対してはステージや全身状態に応じて外科手術、抗がん剤治療、放射線治療、場合によっては緩和治療などが選択される。一般的にはステージが進むにつれ治癒率が低下し根治治療が難しくなっていく。
前がん病変である大腸ポリープ、早期の大腸がんは内視鏡切除ができれば高い確率で根治が可能だ。早期発見、早期治療が大腸がん治療において最も重要だと考えられる。
検診をしっかり受けて早期のうちに大腸がんを発見することが重要だ。