2011年05月29日
日本人のがんによる死亡数のトップになっている肺がん。
秋田県でも、胃がんに続く高い死亡率を示しており、その数は増加傾向にある。詳しいお話を、秋田県医師会の戸沢香澄先生に伺った。
肺は気管をはさんで右と左にあり、酸素を吸いこんで二酸化炭素を吐くという呼吸の働きをしている。肺がんには非小細胞がんと小細胞がんの二つに分けられ、非小細胞がんが肺がんの9割を占めている。
一般的にはタバコを吸う人が肺がんになりやすいと言われている。タバコの煙の中には4000種類の化学物質が含まれていて、そのうち約60種類が発がん物質だと言われている。その発がん物質を吸い込むことによって、肺の細胞のDNAが損傷され、遺伝子が変化を起こして発がんすると言われている。
肺がんで亡くなる方は全国で年間約7万人。秋田県でも1年間で約600人の方が肺がんで亡くなっている。検診を受けて早期に肺の異常を発見し、躊躇しないで精密検査を受けることによって、早く肺がんの診断を受け、早い時期に治療を始めることが大事だ。