Vol. 589回「大腸がん検診について」

2022年05月08日

男女合計罹患数が最も多い大腸がん。どのような症状があるのでしょう。
詳しいお話を消化器内科医の下平陽介先生に伺った。
大腸がんはポリープが大きくなることで進行していく。
ポリープや早期がんは通常症状がない。がんが進行すると血便、便が細くなる、下痢、便秘、腹痛お腹が張るといった腹部の自覚症状が現れる。
大腸がんを早期の段階で見つけるには症状がないうちから定期的に検診を受診することが大切だ。
40歳以上の人の中から大腸がんの可能性がある人を拾い上げる検査として便潜血検査がある。2日間分の便を調べることで大腸がんの発見率が高まるとされている。検査で要精査となった場合は通常、直接大腸を検査する大腸内視鏡検査が行われる。
大腸がんはがんが粘膜局所に留まっている早期の段階であれば内視鏡治療で治癒することが可能だ。早期に発見することで治療時間の短縮や身体的負担を軽減できる。そのため早期に見つけることがとても重要だ。