Vol. 585回「胃がん検診について」

2022年04月10日

ピロリ菌による発症が多い胃がん。
詳しいお話を秋田県医師会の小泉重仁先生に伺った。
胃がん発生の危険因子として1番はヘリコバクター・ピロリ菌があげられる。ピロリ菌は胃粘膜に感染・生息する細菌だ。胃潰瘍、十二指腸潰瘍、慢性胃炎、胃がんその他疾患などと関連がある。
それに加えて食塩の過剰摂取、喫煙、野菜や果物の摂取不足などがあげられる。基本的には胃がんのほとんどはピロリ菌と関連するものだ。
胃がん検診の方法はバリウムによる胃X線検診がある。40歳以上の方を対象に行った胃X線検診では約7~8%の人が精密検査が必要だと診断せれている。そのうち胃がんと診断されるのは約2%だ。要精査となっても胃がんとは限らない。早期胃がんで見つかるケースも多いため怖がらずに必ず内視鏡による精密検査を受けよう。
令和3年度から市町村が実施する胃内視鏡検診も始まった。詳細を各市町村に問い合わせを。
胃がんに限らず自覚症状が出現してからでは進行がんで発見されることも多い。特に症状がなくても定期的に検診を受診することで早期発見・早期治療に繋がる。そのため検診受診が大切だ。