Vol. 582回「前立腺がんの治療法」

2022年03月06日

PSA検査で早期発見が可能な前立腺がん。
詳しいお話を秋田県医師会の沼倉一幸先生に伺った。
前立腺がんの治療法はがんの進行の程度や体の状態などから検討される。転移のない前立腺がんを限局性前立腺がんというが低リスク群、中間リスク群、高リスク群に分けられリスクに応じて治療が選択される。
治療法としては監視療法、手術支援ロボットを使った外科治療、放射線治療だ。
進行がんは主に薬物治療が行われる。大きく分けるとホルモン療法と化学療法がある。ホルモン療法は男性ホルモンの分泌や働きを妨げる薬によってがんを抑える治療で化学療法は薬を注射や点滴または内服することによりがん細胞を消滅させたり小さくすることを目的に行う治療だ。化学療法は一般的にはホルモン療法の効果がなくなったがんに対して行う。
前立腺がんの治療法は多岐にわたりそれぞれメリットとデメリットがあるが早期に発見することで希望に合わせた治療を選ぶことができる。
早期発見で治療の選択肢も増え治癒率も高まる前立腺がん定期的に検診を受診しよう。