Vol. 576回「乳がんとは」

2022年01月23日

女性に最も多い乳がん。
詳しいお話を乳腺内分泌外科医の森下葵先生に伺った。
乳房には乳腺とそれを支える脂肪などがあるが乳腺は母乳をつくる小葉と母乳を乳房まで運ぶ乳管に分けられる。
乳がんは乳管や小葉の細胞から発生するがんで大きく分けると乳管がん、小葉がんがある。
多くは乳管から発生する乳管がんで小葉から発生するがんは小葉がんと呼ばれる。その他にも特殊な形のがんはあるがそれほど多くはなく乳がんの組織を顕微鏡を使って区別する。
乳がんの原因は未だに解明していないが食生活の欧米化や女性ホルモンの影響が関係していると言われている。
リスクは閉経後の肥満、アルコール、喫煙などだ。また、乳がんの罹患者の5~10%は遺伝により乳がんになりやすい体質を持っていると考えられている。年間で全国では約10万人秋田県では約800人が乳がんと診断されている。女性が患うがんの中で乳がんが最も多く年々増加して日本人女性の9人に1人が乳がんになると言われている。
早期発見が大切でそのためには自己触診と乳がん検診が大切だ。
普段から乳房の様子を気にかけしこりや皮膚のくぼみがないかなどいつもと違う様子はないか確認しよう。