Vol. 573回「子宮頸がんの特徴」

2021年12月19日

新しい生命が宿る大切な器官子宮。その入口に発症するのが子宮頸がんだ。
詳しいお話を秋田県医師会の能登彩先生に伺った。
子宮頸がんは近年増加傾向で毎年1万人の女性が子宮頸がんになり約3千人の方が亡くなっている。20歳~30歳代の女性の間で増加傾向で妊娠、出産、子育ての時期に重なることが問題だ。
子宮頸がんの前がん病変や初期では比較的無症状。病変が進行すると不正性器出血、性交時の出血、おりものの増加を自覚することがある。病変がさらに進行すると腰痛、腹痛、下肢のむくみなどの症状が出現することもある。
子宮頸がんはワクチン接種と20歳からのがん検診で予防できるがんだ。また、子宮頸がんワクチンを接種することで子宮頸がんの原因であるHPVの感染を予防することが可能だ。12歳~16歳は無料で接種できる。
子宮頸がんの前がん病変や初期段階で発見することで子宮を残す治療を選択することも可能だ。早期発見することで将来妊娠を希望する方の子宮を温存することができる。
定期的な検診受診で早期に発見しよう。