Vol. 572回「子宮頸がんとは」

2021年12月12日

若い女性の間で増加傾向の子宮頸がん。
詳しいお話を秋田県医師会の能登彩先生に伺った。
子宮の出入り口子宮頸部にできるがんを子宮頸がんという。
毎年1万人の女性が子宮頸がんになり約3千人の方が亡くなっている。20歳~30歳代の女性の間で増加傾向だ。
子宮頸がんの原因のほとんどはHPVヒトパピローマウイルスといわれている。HPVは性行為により感染するが性交経験のある全ての女性が感染するごくありふれたウイルスだ。HPVには100種類以上のタイプがあり子宮頸がんの原因になるのはハイリスクHPV15種類くらいだ。ハイリスクHPVに感染しても90%の人は自分の免疫力で自然に配慮できる。しかし10%の人はハイリスクHPVに持続的に感染する。ハイリスクHPVに持続的に感染した一部の女性が子宮頸がんの前がん病変を経て数年から数十年かけて子宮頸がんを発症する。
性交渉の経験がある女性は誰でも子宮頸がんになる可能性があるため無症状の段階で発見できる子宮頸がん検診が大切だ。