Vol. 571回「肺がんに立ち向かうために」

2021年12月05日

喫煙の影響が大きく死亡率が高い肺がん。
詳しいお話を呼吸器外科医の原田柚子先生に伺った。
2019年の秋田県の喫煙率は20.6%と全国で7位に位置しており男性は33.9%女性は8.2%だ。喫煙していた人がタバコを吸わない人と同レベルの肺がんリスクになるには15年かかると言われている。また、加熱式タバコいわゆる電子タバコの主流煙にもニコチンや発がん性物質が含まれていることが明らかになっている。家族や周りの人のためにも禁煙しよう。
秋田県が実施する肺がん検診受診率は27.1%。前年度よりは増加傾向だが目標の50%には届いていないため更なる受診率の向上が求められる。また、一度受診し問題がなかった人も引き続き検診を受けよう。
最近、喫煙に関連のない肺がんや75歳以上の肺がんが増加傾向にある。子育てが終わってからも退職してからも検診受診が大切だ。
肺がんを予防するには禁煙が最重要だ。また、予防できなくても早期発見により根治を目指すことが可能になるため定期検診も非常に重要だ。
まずは明日から禁煙を。そして検診は必ず定期的に受診しよう。