2021年11月28日
がんの中で最も死亡数が多い肺がん。
しかし早期発見で根治を目指すことが可能だ。
詳しいお話を呼吸器外科医の原田柚子先生に伺った。
肺がんの治療法は手術療法、化学療法、放射線療法の3つがある。また肺がんはその細胞の性質により小細胞肺がん、非小細胞肺がんに分けて治療を考える。
小細胞肺がんは手術になる症例が少なく化学療法が選択される場合が多い。しかし早期がんであれば手術が適応されるため検診での早期発見が望まれる。
非小細胞肺がんの場合は肺がんのステージにより大きく異なるが基本的には手術が治療の中心だ。ステージによっては化学療法を組み合わせる場合もある。
肺がんの原因の70%は喫煙によるものとされ禁煙は肺がんの予防に非常に重要だ。
しかし、禁煙してもすぐリスクが低下するわけではなく禁煙後10年経過しても非喫煙者の2倍程度の肺がん死亡リスクがあるとされ15年以上の禁煙で非喫煙者と同レベルまで低下すると報告されている。
根治を目指すには手術が中心となるがステージによっては手術を行えない場合、手術でも根治が望めない場合がある。早期であればあるほど手術での根治の可能性が高まるためまずは早期ステージのうちに発見し手術で完全切除を目指すことが1番だ。
治療の面からも定期検診を受け早期発見・早期治療が重要だ。