2011年05月15日
食事の欧米化などにより近年増加傾向の大腸がん。定期的な検診受診が重要になる。大腸がんの一次検診では、便潜血検査でがんやポリープなどからの出血の有無を調べる。ここで陽性になった場合は大腸内視鏡検査などの2次検査を受ける必要がある。詳しいお話を秋田県医師会の銭谷明先生に伺った。
大腸内視鏡検診は、まず水の下剤を飲んで便を出し、お腹を全部空にして検査する。胃カメラは鼻や口から入れるが、大腸の場合は肛門からカメラを挿入する。大腸の長さは1.5メートルから2メートルぐらいあるが、大腸を折りたたみながらカメラを入れていき、約70センチの長さで盲腸まで到達する。
検査の時間は観察するだけであれば10分前後で終了する。以前は検査が苦しいという人もいたが、最近はカメラも進歩して、手元で堅さを変えることができたり、最初から細くて柔らかいカメラもあるので、以前よりだいぶ楽に検査ができるようになった。
便潜血検査が陽性の人、またはお腹の症状がある人は、大腸がんを早期に発見するためにもぜひ検査を受けていただきたい。
大腸がんの早期発見に有効ながん検診。一次検診で陽性の場合、必ず精密検査を受けることが大切だ。