Vol. 565回「大腸がん検診について」

2021年10月24日

男女合計罹患数1位の大腸がん。
詳しいお話を秋田県医師会の伊藤紘朗先生に伺った。
ほとんどの大腸がんは無症状のため症状ではわからない。大腸がん検診は40歳から受診が可能で検診を受けることがとても重要だ。検診を受診することで健康への意識を高めよう。
大腸がん検診は肉眼で認識できない微量の出血にも反応する便潜血反応検査を行う。便潜血検査は2日間行うことでより精度が高くなる。毎年検診を受けることで大腸がんで死亡するリスクが約60%以上低下するという科学的根拠に基づいて行われている。
しかし進行がんでは10%早期がんでは50%以上が便潜血反応検査では見つからない可能性がある。そのため陰性でも大腸がんの可能性がなくなるわけではないため注意が必要だ。
自覚症状が無い段階で検出された大腸がんは早期がんである可能性が高く内視鏡治療が可能で手術後の経過も良好だ。進行すると治療の効果が低くなるため早期発見・早期治療に努めよう。