Vol. 562回「胃がんの治療について」

2021年10月03日

ピロリ菌感染により発症が多い胃がん。
どのような症状があるのか詳しいお話を秋田県医師会の俵谷伸先生に伺った。
胃がんは早期の段階では自覚症状がほとんどなく進行しても症状がない場合もある。
胃がんの主な症状は胃(みぞおち)の痛み、腹部の不快感、吐き気、食欲不振、体重減少などがあげられる。なかには胃がんから出血することによって起きる貧血や黒色便が発見のきっかけになる場合もある。
主な胃がんの治療法としては内視鏡治療、外科手術、抗がん剤治療だ。内視鏡治療は早期に対する治療法で胃の内側の粘膜からがんをはぎ取るように切除する。進行がんで見つかった場合は外科手術になる。胃がんができた場所により胃の3分の2、または全てを切除し胃の周りのリンパ節も切除する。手術ですべてを切除できない場合や多臓器にがんが転移している場合は抗がん剤治療を行う。
早期に内視鏡治療を行う最大のメリットはお腹に傷ができず胃を切除せずに済むことだ。
胃がんを早期に見つけるためにも定期的に検診を受けよう。