2021年09月19日
罹患数2位の胃がん。
詳しいお話を秋田県医師会の俵谷伸先生に伺った。
胃がんは胃の内側の粘膜から発生する悪性腫瘍で進行するにしたがって胃壁の外側に浸潤し他の臓器に転移する可能性もある。
一般的には粘膜下層にとどまっているのが早期胃がん、筋層以下に達しているものを進行胃がんという。
胃がんの原因としてはヘリコバクター・ピロリ菌感染、喫煙、塩分過多などがあげられるがその中でも最大の原因はヘリコバクター・ピロリ菌感染と言われている。
ピロリ菌は胃の粘膜に生息している細菌で粘膜にすみつくと炎症を起こし胃の粘膜が萎縮し慢性胃炎の状態となる。この慢性胃炎が胃がんの発生と大きく関係があるといわれ萎縮が進むにつれて胃がんの発生率も高くなる。
ピロリ菌を除菌することで胃がんの発生リスクを3分の1に減らせると言われている。その他胃・十二指腸潰瘍の発症を抑えることもメリットの一つだ。
症状が出てからの検査では進行がんで見つかる可能性が高いため無症状のうちから定期的に検診を受診しよう。