vol.56 大腸がん検診について

2011年05月08日

増加傾向にある日本人の大腸がん。秋田県でも高い死亡率を示している。しかし、早期のうちは症状がでない大腸がん。そこで重要になってくるのが、定期的ながん検診。詳しいお話を秋田県医師会の銭谷 明先生に伺った。
大腸がん検診には、簡単な検査方法として便潜血検査がある。容器に便を二日分採って提出するだけの簡単な検査。がんやポリープから僅かな出血があれば、反応して陽性と判断される。一次検診で陽性になった場合、その後きちんと精密検査を受けることが大切だ。精密検査には大腸内視鏡検査や注腸X線検査などがある。
潜血検査が要請になった人を詳しく検査すると、約1/4の人にがんやポリープが見つかる。大腸がんは約10%で認められ、そのうち約5%は進行がんになっている。
秋田県の全体のがんの検診率は低いが、大腸がんも20%と低率になっている。50%ぐらいまでは検診率が上がってほしいと思っている。
40歳以上の人ががん検診年齢になっているが、50歳60歳といった方に大腸がんが非常に増えてくるので、特に50歳以上の人には検診を勧めたい。検診受診が早期発見につながる。