Vol. 559回「前立腺がんに立ち向かうために」

2021年09月12日

男性特有のがんで高齢になるほど発症しやすく増加傾向にある前立腺がん。詳しいお話を秋田県医師会の市川晋一先生に伺った。
2019年の新規前立腺がん罹患者数は約7万8500人で男性のがんで第4位。また、全国では約1万2600人の方が死亡し秋田県では2016年度126人が亡くなっている。
前立腺がんは50歳代から急速に増加するため秋田県では40歳以上の男性が検診受診の対象だ。
令和元年の受診率は対象の11.9%2万9108人が受診し、そのうち0.34%98人が前立腺がんと診断された。98人のうち92%は初期がんだったと報告がある。
前立腺がんを予防する方法はない。検診を受けて早期発見・早期治療が前立腺がん治療の決め手だ。たとえ進行がんと診断されても適切な治療を受ければ長期に良好な生活を過ごすことができる。症状が無くても40歳になったら年に一度は検診を受け異常が見つかったら楽観視したり怖がったりせず必ず2次、3次検診を受けよう。自分や家族のために健康で長生きを。