2021年09月05日
採血によるPSA検査で早期発見が可能な前立腺がん
詳しいお話を秋田県医師会の市川晋一先生に伺った。
治療法はがんの進行状態、体の状態に応じて決める。
待機療法、手術療法、放射線療法、内分泌療法、化学療法がある。待機療法ではがんがおとなしい時に厳重に経過観察をし進行の程度に応じて治療する。手術療法はがんがある前立腺を摘出する。初期がんが適応だが開腹する方法と腹腔鏡を用いる方法で最近はダヴィンチというロボット支援手術がある。以前よりも手術の患者さんへの負担が少なくなり早期退院が可能だ。
放射線治療は放射線を照射してがんを死滅させる。放射線療法は負担が少ない治療方法で身体の外から当てる外照射療法と前立腺がんに放射性物質を入れ中から放射線を当てる内放射療法がある。これは風間寛平さんが受けて有名になった治療方法だ。
また、がんの増大を抑える治療として男性ホルモンの働きを抑制する内分泌療法と抗がん剤による化学療法がある。これらの治療方法を組み合わせて行うこともある。
治療法の選択はがんの悪性度、進行状態、高齢者の場合は合併症も多いため医師の説明を聞きながら自分にあった治療法を選択しよう。