Vol. 552回「乳がんとは」

2021年07月23日

女性で最も多いがん乳がん。
詳しいお話を乳腺内分泌外科医の森下葵先生に伺った。
乳房には乳腺とそれを支える脂肪などがあるが、乳腺は母乳をつくる小葉と母乳を乳頭まで運ぶ乳管に分けられる。
乳がんは乳管や小葉から発生するがんで大きく分けると乳管がんと小葉がんがある。多くは乳管から発生する乳管がんだ。これらは乳がんの組織を顕微鏡を使って区別する。
乳がんの原因は未だに解明されてないが食生活の欧米化や女性ホルモンの影響が関係しているといわれている。
危険因子は閉経後の肥満、アルコール、喫煙など。
また、罹患者の5~10%は遺伝により乳がんになりやすい体質を持っていると考えられている。
年間で全国では約10万人、秋田県では約800人が乳がんと診断されているのが現状だ。女性が患うがんで最も多く年々増加していて日本人女性の9人に1人が乳がんになるといわれている。
早期発見が大切でそのためには自己触診と乳がん検診が重要だ。
普段から乳房の様子を気にかけしこりや皮膚のくぼみがないかなどいつもと違う様子がないか確認しよう。