Vol. 551回「子宮頸がんに立ち向かうために」

2021年07月18日

若い世代で発症しやすく罹患率が高い子宮頸がん。秋田県ではどのような現状にあるのでしょうか。
詳しいお話を産婦人科医の佐藤敏治先生に伺った。
2016年の統計によると子宮がん検診の受診率は全国平均で42%以前は秋田県の受診率は全国の平均を下回っていたが現在では全国平均を上回っている。しかし、欧米の先進国の受診率60%にはまだ達していないのが現状だ。子宮頸がんの罹患数、死亡数を減少させるにはさらなる受診率の向上が必要だ。
秋田市は39歳未満に女性は1年に1回、40歳以上の女性は2年に1度の検診を推奨している。
その他に不正性器出血 性交後の出血や閉経後の性器出血を認めた場合は進行したがんの恐れがあるため検診日を待たずに婦人科を受診しよう。
子宮頸がんは定期的に検診を受診することでほぼ100%防げる唯一のがんだ。しかし現状では検診受診率の低さで子宮頸がんの罹患数、死亡数の増加につながっている。
特に将来の妊娠のために子宮の温存が必要な30歳未満の女性、性交渉の経験があるものの定期的な子宮がん検診を受けていない女性は検診を受けよう。