2021年07月11日
若い女性の中で罹患率が高い子宮頸がん。検診受診で早期発見が可能だ。詳しいお話を産婦人科医の佐藤敏治先生に伺った。
子宮頸がん検診は子宮頸がんを発見するだけでなくHPV感染細胞や前がん病変を発見しがんを未然に防げることが特徴だ。
検診の方法は子宮頚部の細胞を採取して顕微鏡で検査しがん細胞、前がん細胞、HPV感染細胞の有無を判別する。
治療法は手術療法か放射線治療が選択される。手術療法では初期だと子宮を温存する円錐切除術が、進行していれば子宮の摘出が行われる。さらに進行した場合は放射線治療、化学療法が適用される。また、若年で妊娠の希望がある女性には子宮頸部を摘出し子宮体部と膣を結合する試みも行われている。
特に若い女性は、前がん病変や初期浸潤がんで診断治療することで子宮を温存し将来の妊娠に繋げることができるため1年ごとの検診受診が重要だ。