2021年05月30日
がんの中で最も死亡数が多い肺がん。
詳しいお話を呼吸器外科医の鈴木陽香先生に伺った。
肺がんとは気管支や肺胞の細胞ががん化した悪性腫瘍で、大きく分けると小細胞肺がんと非小細胞肺がんに分類される。
肺がんは日本において最も死亡者数が多いがんで男性は5万3,000人を超えて第1位、女性は大腸がんに次いで2万2,000人を超えて第2位となっている。
年代別の罹患率は40代後半から増加し高齢になるほど高くなる。
肺がんの危険因子は喫煙があげられ、喫煙歴が長いほど喫煙本数が多いほどなりやすい傾向だ。また、周囲に流れる副流煙を吸い込んでしまう受動喫煙も危険因子にあげられる。
禁煙してからの年数が長いほど肺がんのリスクは低くなる傾向がみられる。
他に危険因子としては、アスベスト、大気汚染、家族歴だ。
早期がんには症状がなくステージ1期の患者さんの約半数が検診で発見されている。早期に発見できればできるほど根治を目指せる可能性が高くなるためタバコを吸う人も吸わない人も毎年肺がん検診を受けよう。