Vol. 543回「大腸がんに立ち向かうために」

2021年05月23日

部位別罹患数が最も多い大腸がん。秋田県の現状について消化器内科医の下平陽介先生に伺った。
全国の統計調査によると大腸がんは男性の中では3番目に女性の中では2番目に罹患数が多いがんで男女合わせると最も多いがんとなる。秋田県では男女ともに最も多いがんで特に大腸がんが多い県と言える。
厚生労働省の掲げる大腸がん検診の受診率目標は50%に対し秋田県の受診率は34.1%と下回っていて検診受診率の向上が望まれる。
40歳以上で増加してくるがんのため40歳以上のすべての人に検診受診が必要だ。一度検診で見つからなくても翌年に発見されるケースもあるため継続的ね検診が重要となる。
特に受診してほしい人は、ポリープを指摘されたことがある人、血縁関係に大腸がんの方がいる人、飲酒・喫煙をしている人、肥満傾向にある人だ。特に大腸がんになるリスクが高いため注意しよう。
大腸がんは早期発見することで治療が可能なため、症状がない時期から検診を受け早期発見に繋げることが重要だ。