2021年05月16日
罹患数が最も多い大腸がんについて消化器内科医の下平陽介先生に伺った。
一次検診で要精査と診断されたら大腸内視鏡による精密検査が行われる。下剤で腸内を空にし内視鏡で直接観察する方法だ。
一次検診で要精査と診断されたら大腸内視鏡ができる医療機関を受診しよう。
大腸がんは粘膜局所に留まっている早期の段階であれば内視鏡切除で治癒することが可能になる。大腸内視鏡検査と同様に下剤で腸内を空にし内視鏡を通し細いナイフなどで腫瘍を切除する方法だ。身体を傷つけることがないため痛みを感じず身体への負担が少なくて済む。
一方、がん細胞が周囲の組織に広がる浸潤、転移した進行がんの場合はステージや全身状態に応じて外科手術、抗がん剤治療、放射線治療、緩和治療が選択される。
ステージが進むにつれ治癒率が下がり根治治療が難しくなる。
早期の大腸がんは内視鏡切除ができれば高い確率で根治が可能なため、早期発見、早期治療のためにも検診受診が最も重要だ。