2021年05月02日
罹患数が最も多い大腸がんについて消化器内科医の下平陽介先生に伺った。
大腸とは食べ物などが通る消化管で便の形成や排便などに関わる臓器だ。大腸がんは大腸の上皮に発生するがんで多くはポリープが大きくなることで発生する。進行すると肺や肝臓などの他の臓器あるいはリンパ節などに転移しそれが原因で命を落とす場合がある。全国の統計調査によると男性の中で3番目に女性の中で2番目に罹患数が多いがんで男女合わせると最も多いがんだ。
秋田県でも男女ともに最も多いがんとなっている。
大腸がんの発生には生活習慣などが関係していると指摘されている。加工肉などの過剰摂取、飲酒・喫煙をする人、果物や野菜の摂取不足の人に発生しやすく肥満の方に多い傾向がある。
特殊なケースには炎症性腸疾患や遺伝(家族歴)のある人も注意が必要だ。
大腸がんは40歳以上で増加し誰でも発生する可能性があるため早期発見には検診受診が重要だ。