2011年04月24日
胃がんで命を落とさないために重要な「がん検診」。秋田県の受診率はどうなっているのか?秋田県医師会の倉光智之先生に伺った。
秋田県では、がんでの死亡者減少を目指し、検診受診率50%、精密検査受診率100%を目標にしている。しかし、2009年度の推定受診率は胃がん検診14.7%、胃がん検診要精査の精密検査の受診率は75.7%と目標を大きく下回っていた。秋田県ではまず受診率が低い胃がん検診受診率向上のため、平成23年度に胃がん検診を無料で受けることができるクーポンを40歳と50歳のすべての県民に配布する計画だ。
胃がんを予防するには、塩分摂取の制限、禁煙、運動療法や食事療法による血糖値の適正化・メタボの改善、ピロリ菌の除菌などは自己努力で可能。
ピロリ菌に感染しているかどうかは医療機関で簡単に調べられ、ピロリ菌の治療も内服薬でできる。ピロリ菌に関して、不安な方は一度かかりつけ医あるいは消化器専門医に相談してみてほしい。
しかし、はやり胃がんで命を落とさないためには、無症状のうちから胃がん検診を毎年受ける習慣をつけることが大事だ。