2021年02月28日
50歳代から急激に増加する前立腺がんについて秋田県医師会の沼倉一幸先生に伺った。
前立腺がんは初期症状がほとんどなく進行すると症状が現れる。
症状が無いため以前は早期に見つけるのが非常に難しいがんだったが採血によるPSA検査で早期発見が可能になった。
PSAは正常の前立腺細胞で作られるが前立腺がんになるとPSAが血液中に流れ込みやすくなりPSA値が高くなる。
ただし、良性の前立腺肥大症や前立腺炎でも上昇するためPSA値が高いこと=前立腺がんとは限らない。
精密検査では直腸診、MRI検査などを行いがんが疑われる場合は確定診断として前立腺針生検を行いがんの組織を詳しく調べる。
前立腺がんは前立腺内にあるがんを早期に発見することで適切に治療することができ根治も可能になる。
治療法としてはロボット手術、放射線治療、ブラキセラピーなど多岐にわたりそれぞれメリットデメリットがあるが早期発見することで患者さんの希望に合わせて選ぶことができるため検診受診で早期発見に努めよう。