2021年01月31日
女性の9人に1人がかかると言われ増加傾向にある乳がんについて乳腺内分泌外科医の工藤千晶先生に伺った。
日本人女性では40歳代後半~50歳代にかけて発症のピークを迎える。そのため自覚症状がない女性でも40歳を超えた方は2年に1回は検診受診が推奨されている。
乳がんの検診は問診、マンモグラフィ検診が基本。
マンモグラフィ検診とは乳房のレントゲン撮影装置で40歳以上の女性に行うことによって乳がんの死亡リスクが減ることが証明されている検診だ。
乳房検診で異常が発見され精密検査を受けがんと診断された場合は治療を行う。異常なし・良性となった場合は2年後にまた検診を受診という流れになる。
乳がんは自分で発見できる数少ないがんの1つで、検診の対象でない若い年齢の人も誰でも自己検診をできる。月に1度の自己検診を続けることで、普段とは違う乳房の変化に気づくことが可能だ。
検診で異常がないと言われた場合でも定期的に自己検診を行いもし乳房の変化を感じたら検診を待たずに医療機関を受診しよう。
早期発見により約90%が治る病気なため乳がんから命を守るために早期発見・早期治療がとても重要だ。
さらに早期発見で乳房を温存する手術を選択できる可能性もある。検診受診とセルフチェックで早期発見・早期治療に努めよう。