Vol. 528回「乳がんとは」

2021年01月24日

女性に最も多い乳がんについて乳腺内分泌外科医の工藤千晶先生に伺った。
乳房には乳腺とそれを支える脂肪などがあるが、乳腺には母乳を作る小葉と母乳を乳頭まで運ぶ乳管に分けられる。
乳がんは乳管や小葉の細胞から発生するがんで大きく分けると乳管がん、小葉がんがある。多くは乳管から発生する乳管がんで小葉から発生するがんは小葉がんと呼ばれる。
その他にも特殊な形の乳がんはあるがそれほど多くはなく乳がんの組織を顕微鏡を使って区別する。
乳がんの原因はいまだに解明されていないが食生活の欧米化や女性ホルモンの影響が関係しているといわれている。
また、乳がんの罹患者の5~10%は遺伝により乳がんになりやすい体質を持っていると考えられている。
リスクは閉経後の肥満、アルコール、喫煙などだ。
年間で全国では約10万人、秋田県では約800人が乳がんんと診断されている。
女性が患うがんの中で乳がんが最も多く年々増加していて
日本人女性の9人に1人が乳がんになるといわれている。
早期発見が大切でそのためには自己触診と乳がん検診が大切だ。
普段から乳房の様子を気にかけ、しこりや皮膚のくぼみがないかなどいつもと違う様子はないかを確認しよう。