Vol. 527回「子宮頸がんに立ち向かうために」

2021年01月17日

若い女性に発症しやすい子宮頸がんについて産婦人科医の能登彩先生に伺った。
子宮頸がんは年間約1万人が罹患し約2800人の方が亡くなっている。また、2000年以降罹患数・死亡数ともに増加傾向にある。
20歳代、30歳代の罹患者が増えており妊娠、出産、子育ての時期に重なっていることが問題だ。
実際、20歳・30歳代で子宮を失う人は年間で約1200人いる。
また30代で亡くなる方が増加している。
検診受診率は日本では約43%と低い。秋田では45%と全国よりは高いが欧米先進国の70~80%に比べるとまだまだ低い状態だ。
将来妊娠を希望される20歳代・30歳代の方には特に検診を受診してほしい。
子宮頸がんにはHPVの感染を予防するワクチンがあり12歳~16歳までは無料で摂取ができる。
HPVワクチンの接種と2年に1回の検診で予防が可能だ。
家族や自分のために子宮頸がん検診を受けよう。