2020年12月20日
子宮の入口に発生する子宮頸がんについて
産婦人科医の能登彩先生に伺った。
20歳代・30歳代の女性で罹患率が高い子宮頸がん。
年間で約1万人が罹患し約2800人の人が亡くなっている。
罹患数、死亡数、ともに増加傾向だ。
20代~30代の女性の罹患率が増えていることから妊娠、出産、子育ての時期に重なることが問題だ。
子宮頸がんの初期では自覚症状がほとんどなく進行すると不正性器出血、性交時の出血、おりものの増加を自覚することがある。
また、さらに進行すると腰痛、腹痛、下肢のむくみなどの症状が現れる。
初期の段階で発見するには症状が無いため定期的な検診受診が大切だ。検診ではHPV感染による細胞異常、前がん病変を発見することができる。
前がん病変や初期がんで発見することで子宮を残す治療を選択することが可能になる。
さらに将来の妊娠に備え子宮温存が可能だ。
将来のためにも定期的に検診を受けよう。