2011年04月10日
日本人に多い胃がん。胃がんで命を落とさないために、必要なこととは…?秋田県医師会の倉光智之先生にお話を伺った。
胃がんの原因として代表的なものは3つある。1つは食生活で、特に塩分濃度の高い食品の摂取。秋田県で胃がんが多いのも塩分摂取が多いことが最大の原因と考えられている。二つ目はたばこ。たばこの煙には発がん物質が含まれており、胃がんの原因にもなりる。3つめはヘリコバクターピロリ菌と呼ばれる菌の胃粘膜への感染。
ピロリ菌は胃の粘膜に住みつく菌で、ピロリ菌感染者は日本に約6、000万人おり、日本人の約半数、高齢者では8割くらいが感染している。日本に胃がんが多いのもこのピロリ菌の感染率が高いためと考えられている。ピロリ菌に感染しているからといってみな胃がんになるわけではなく、ピロリ菌の持続感染に加えて、塩分の過剰摂取やたばこあるいは糖尿病などが加わると胃がんが発生しやすくなる。
胃がんで命を落とさないために重要なのは、危険因子を出来るだけ遠ざけること、そして、定期的な検診受診!