2020年10月18日
がん罹患数のなかで最も多い大腸がんについて
秋田県医師会の大場麗奈先生に伺った。
大腸は食べ物の通り道である消化管の一つで大腸がんとは大腸の内側を覆う粘膜から発生する悪性の腫瘍で日本人ではS状結腸と直腸にがんができやすいといわれている。
大腸がんは全てのがんのうちがんと診断された患者数が一番多いがんだ。2020年の国立がんセンターの部位別罹患率の予測値でも男女合わせて1位と一番多い。
大腸がんの増加の背景には日本の食生活の欧米化が影響しているといわれている。大腸がんの危険因子は運動不足、体脂肪の過多、腹部肥満、赤肉や加工肉の過剰摂取、高脂肪食、野菜や果物の摂取不足、飲酒などがあげられている。
また、40歳以上の人や大腸がんの家族歴がある人もリスクは増加する。
大腸がんで顕著なのはがんが粘膜にとどまるような初期の場合は100%に近い生存率であるということだ。そのため大腸がんは早期発見できれば完治しやすいがんといえる。
いかにして早く見つけるかが重要のため検診受診で早期発見に努めよう。