Vol. 514回「胃がんの治療について」

2020年10月04日

ピロリ菌感染による発症が多くみられる胃がんについて秋田県医師会の小泉重仁先生に伺った。
胃がんは早期がんの場合は無症状の場合が多く、進行がんの場合は無症状もしくは腹部の不快感、腹痛、食欲不振、吐き気、体重減少、疲労感、便が黒くなるといった症状がみられる。
検診を行い要検査の判定が出た場合は怖がらず医療機関で内視鏡検査を受けよう。
胃がんの治療法は内視鏡治療、外科手術、化学療法、緩和医療がある。内視鏡治療は内視鏡を用いて胃の内部からがんを切除する方法でリンパ節などに転移がない早期がんが対象だ。外科手術には開腹手術と腹腔鏡手術があり胃の一部または全てを切除する方法でリンパ節に転移がある場合はリンパ節を含めて切除する。進行がんで手術によりがんを完全に切除できない場合は化学療法が行われる。また、がんの苦痛の軽減や生活の質の向上のための緩和治療を行う場合もある。
がんを早期に発見することで身体への負担が少ない治療で根治が期待できる。早期発見・早期治療のために定期的な検診受診を受けよう。