Vol. 513回「胃がん検診について」

2020年09月27日

部位別罹患数2位の胃がんについて秋田県医師会の小泉重仁先生に伺った。
胃がん発生の危険因子としてはヘリコバクター・ピロリ菌感染、それによる胃炎の進行などが言われている。
そのピロリ菌の除去治療は胃酸を抑える薬、2種類の抗生物質の計3剤を1日2回朝、夕7日間連続で服用することだ。
胃がんを発見するための検診にはX線検査と内視鏡検査がある。
その中で40歳以上の人には年に1度バリウムを飲んで行うX線検査が行われている。バリウム検診では受診者の約7~8%が要精密検査の判定がされていて、実際に胃がんと診断されるのは約2%だ。早期がんで見つかることも多いため要精査の通知が来ても怖がらず精密検査を受けることが大切である。
また現在秋田県では内視鏡を用いた胃がん検診に向けても準備が進められている。
胃がんの場合自覚症状が出てからでは進行がんで見つかる場合も多い。そのため検診受診のメリットとしては特に症状がなくても受けることで病気の早期発見につながること、また検診を受けることで自分の身体に関心を持ち日々の健康増進にもつながことだ。