2020年09月20日
がんの中でも罹患数が多い胃がんについて秋田県医師会の小泉重仁先生に伺った。
胃がんは胃の粘膜から発生する悪性腫瘍で組織型の9割以上が腺がんと言われている。
胃がんは粘膜層に発生しそれが次第に増大していく。
がんの浸潤が粘膜下層にとどまる早期がんと粘膜下層を超えて筋層より深く浸潤した進行がんに分けられる。
早期胃がんは無症状の場合が多いが、進行がんは無症状もしくは腹部不快感、腹痛、食欲不振、吐き気、体重減少、疲労感、便が黒くなるといった症状がある。
また胃がん発生の危険因子としてはヘリコパクター・ピロリ菌への感染による胃炎の進行、食塩の過剰摂取、喫煙、野菜や果物の摂取不足などがあげられる。
ピロリ菌は胃潰瘍、十二指腸潰瘍、萎縮性胃炎、胃がん、悪性リンパ腫などと関連している。
胃がんは自覚症状が出てからでは進行がんで見つかる場合も多いため特に症状がなくても定期的に検診を受けることでより早期に発見すことが大切だ。