Vol. 506回「乳がんの症状と治療法」

2020年08月09日

乳がんの症状について乳腺内分泌外科医の八栁美沙子先生に伺った。
乳がんは痛みを伴うことは少なく最も多い症状は乳房のしこりである。ただし、しこりがあれば全てが乳がんというわけではなく乳腺症や良性の腫瘤の場合もある。
その他の症状としては皮膚の赤みやくぼみ、引きつれ、乳頭の赤みやただれ、乳頭からの赤や茶、黒の分泌物があげられる。
早期の乳がんの治療法は手術ですが一部を除いて乳がんは全身病と考えられているため他の臓器へ転移したり治療後の再発を防いだりするために手術以外にも治療が必要となる。
手術をした場所からの再発を防ぐために行うのが放射線治療でどこかにあるかもしれないがん細胞を標的にするのが化学療法いわゆる抗がん剤治療、分子標的薬治療、内分泌治療である。
これらを1人1人に合わせて使い根治を目指す。
女性にとって乳房の外見の変化は大きな心理的な負担となり得るため見た目のきれいさを保つための手術の選択や生活の質の低下を防げるよう早期治療が大切だ。
早期発見、早期治療で治癒率が高まる乳がん。定期的な検診受診を行おう。