Vol. 504回「乳がんとは」

2020年07月26日

女性が罹るがんの中で最も多く年々増加している乳がんについて、詳しいお話を乳腺内分泌外科医の八栁美沙子先生に伺った。
乳がんとは乳房の中にある乳腺にできる悪性腫瘍だ。
乳腺から発生するがんにも乳房を作る小葉から発生する小葉がんと母乳を乳頭まで運ぶ乳管から発生する乳管がんに分けられる。
その他特殊の型の乳がんもあるが多くはなく、最も多いのが乳管がんである。
乳がんの罹患者は年々増加していて2017年に全国で乳がんにかかった人は約10万4000人、秋田県では約704人だった。
数年前には20人に1人がかかる病気といわれていたが最近では10人に1人がかかるといわれている。
乳がんの原因はいまだに解明されおらず食生活の欧米化や女性ホルモンの影響などが複雑に関係していて乳がんの危険因子は閉経後の肥満、アルコール、喫煙などがあげられる。また乳がん患者の5~10%は遺伝により乳がんになりやすい体質を持っていると考えられている。
乳がんは早期発見がとても重要なため自己触診と乳がん検診が大切だ。