Vol. 503回「子宮頸がんに立ち向かうために」

2020年07月19日

若い女性に発症しやすく増加傾向にある子宮頸がんの現状について産婦人科医の佐藤敏治先生に伺った。
年間約1万人が浸潤子宮頸がんに罹患し上皮内がんを含む罹患数は2万人を超えている。年間約3000人の女性が子宮頸がんにより死亡している現状の中で50歳未満の若年女性の罹患率、死亡率が上昇傾向にある。子宮頸がん検診の受診率は全国平均42%。
年齢別では未婚・未経産の割合が多く子宮を温存する必要のある30歳未満の受診者数が少ないのが現状だ。
各自治体ごとに異なるが秋田市では20~39歳までの女性は1
年ごと、40歳以上の女性は2年ごとの検診を薦めている。
その他に不正性器出血、特に性交後の出血や閉経後の出血がある場合はすでに進行した子宮がんの恐れがあるため検診日を待たずに速やかに婦人科を受診することが重要。
子宮頸がんは定期的な検診受診でほぼ100%防げる唯一のがん。
性交渉の経験があれば定期的な子宮がん検診を受けることが大切だ。