Vol. 498回「肺がんに立ち向かうために」

2020年06月14日

がんの中で死亡数が最も多い肺がんについて秋田県医師会の中麻衣子先生に伺った。
県内の喫煙率は20.3%、特に男性の喫煙率が33.9%と全国の中でも高い数値となっている。電子タバコだと通常のタバコよりも有害物質が少ないので大丈夫だと考えている人もいるが、電子タバコのような新型タバコには紙巻きタバコから検出されない物質も含まれていて健康被害について長期的な研究が進行中だ。電子タバコによる死亡例も出ているため有害であることは間違えない。また県内の検診受診率は22%で国が目標とする50%に達していないので今後も検診の普及が大切だ。
肺がんで根治手術を受けられるのは約3割といわれている。検診で見つかった人の半分が早期のステージⅠ期であることから肺がん検診が重要だ。今日からできることは禁煙する、周りの大事な人に禁煙させることだ。検診と禁煙2つを継続することが健康への第1歩。定期的な検診受診でがんで死亡するリスクに立ち向かっていこう。