Vol. 496回「肺がんとは」

2020年05月31日

がんの中で死亡数が最も多い肺がんについて秋田県医師会の中麻衣子先生に伺った。
肺がんとは気管支や肺胞ががん化したもので大きく小細胞肺がんと非小細胞肺がんの2種類に分けられる。
肺がんは年齢別にみた罹患率だと40代後半から増加し高齢になるほど高くなる。男女別でみると男性の罹患数が女性の2倍以上にのぼる。肺がんの怖いところは罹患率に比べ死亡率が高いところで2019年の死亡数は男性は約5万4000人で1位、女性は約2万5000人で大腸がんに次いで2位だ。
肺がんの危険因子は喫煙だけでなく受動喫煙も近年注目が集まる。受動喫煙では世界で約60万人、日本では約1500人が死亡しているといわれている。家族や周囲を守るためにも禁煙が重要だ。早期肺がんは症状がないためタバコを吸う人も吸わない人も毎年検診を受けよう。