Vol. 491回「胃がんに立ち向かうために」

2020年04月26日

特に寒さが厳しい地域で多い傾向がある胃がん。胃がんの現状について消化器内科医の石井元先生に伺った。秋田県においては胃がんと診断される人の割合が2016年のデータでは全国ワースト2位、胃がんで亡くなる人の割合は2018年のデータで全国ワースト1位。秋田県で胃がんが多い理由としては塩分摂取量が多いことがあげられる。また、飲酒量が多いことも一因とされている。秋田県の検診受診率は2016年のデータで45.5%で全国平均は38.4%のため平均よりも受診率は高いといえるが胃がんの罹患率、死亡率は高い状態のためさらに検診受診者が増えることが期待される。胃がんはかかる人が多い病気でピロリ菌感染が最大の要因である。そのため感染している人は早期の除菌治療が望ましい。また、胃がんは早期に発見されることで治癒できる可能性が高いため症状がない状態からの検診が大切だ。秋田県は他県に比べ罹患数と死亡率が高い傾向があるため検診率を高め早期発見、早期治療に繋げがんで死亡するリスクに立ち向かっていきましょう。