vol.49 前立腺がん治療について

2011年03月20日

定期的なPSA検査によって早期発見が期待できる前立腺がん。早期に発見するメリットと治療について、詳しいお話を県医師会の木津典久先生に伺った。
PSA値が高かった場合は、専門の医療機関で再検査を行うこと。超音波検査と肛門からの触診で異常がないかどうかを見て、さらに精密検査が必要かどうかを判定する。
早期がんと進行がんでは治療の選択の幅が全く違う。早期であれば早期であるほど様々な治療法がある。前立腺を取ってしまう根治手術が一般的だが、条件によっては放射線治療も選択できる。放射線治療は、体の外から放射線を当てる外照射と、最近では前立腺の中に小さな線源を入れてやる組織内照射という治療も行われている。
また男性ホルモンを下げるホルモン療法や経過を観察する待機療法など、治療法にはバラエティがある。
PSA検査によって前立腺がんを早期に発見することで、治療の選択肢が増えるというメリットもある。