Vol. 488回「胃がんとは」

2020年04月05日

罹患数が2番目に多い胃がんについて消化器内科医の石井元先生に伺った。
胃がんは胃の内側にある粘膜上皮の細胞ががん化してできる悪性腫瘍。日本では肺がん、大腸がんに次いで死亡率が高いがんだ。2対1の割合で男性に多く50歳代以降で発症する人が多い。胃がんの主な発生要因は塩分過多の食生活、喫煙、多量の飲酒、ピロリ菌感染があげられ中でもピロリ菌感染が最大である。胃がんが発生する場合はピロリ菌が感染して炎症を起こした胃粘膜からがほとんどで慢性胃炎が進行すると胃がん発生の危険性がより高まる。そのため胃がんを予防するにはピロリ菌除去が大切だ。2013年からピロリ菌感染胃炎と診断されると保険診療で除菌できるようになり除去する人が増えたが胃がんになるリスクはあるため定期的な検査は必要である。大事に至らないためにも定期的に検診を受け、早期発見、早期治療に努めよう。